月初めにリセットです
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「一緒に帰ろう」
そんな言葉は必要なかった。家が近いし、僕らはいつも一緒にいたんだ。
僕といえば君、君といえば僕。二人はセット、そんな周りの認識。なのに
「いや、俺一人で帰るから」
君は何て言ったんだろう。僕らは一緒だった、いつでも、一緒だったんだ。
「何で‥?」
「別に、あいつと帰ればいいだろ」
じくじく。いたい。
何で僕を見てくれないんだろう。何で一人で帰るの?僕とじゃ駄目なの?
頭の中をぐるぐる。君が、ぐるぐる。
じわ‥。泣きそう。昔の僕は泣き虫だったから。僕、きらわれたって、かなしかったから。
好きな人に、いきなり突き放されたとき、悲しくない人なんているだろうか。とても不安になるに違いない。だって、ほら、僕の中の君がバラバラになってく。信じていたものが、嘘だったかもしれない、そんな不安で。
「‥じゃあ」
まって。
一緒に、帰ろう‥
二度目の誘いは声にならなかった。一度断られた、きっとまた断られる。こわい。こわい‥―――
――ぱちり
「ん‥」
こわい‥何が?よく思い出せない。すごく悲しくて、悲しくて堪らなかった。
つう‥涙が頬を伝って枕に染み込む。ぼんやり天井を見上げた。
「‥たまごやき」
?たまごやき‥。ああ、そんな色だった。何の色だったか‥
「‥わっかんね」
暫く考えてみたが思い出せなかった。夢なんてそんなもんだ。起きたら、少しだけ跡を残して、消えてしまう。
「ふぁ‥ふ。んー卵焼き作るかー」
勿論甘いの!お砂糖入れて~‥
「‥甘いの、」
そういえば、君は‥甘い卵焼き、苦手だったなあ‥
(甘いの、おいしいよ?)
(ぱく‥もぐもぐ。‥げ、どこがだよ‥うえ‥)
(え~おいしいのに!)
(俺は美味しくない。塩味で作ってくれ、)
‥甘くないのも、作ろうかなあ。
-----
「初めまして、たまごやきくん」
「おい‥誰がたまごやきだ」
「え、だって‥」
たまごやきの色だよ、
そんな言葉は必要なかった。家が近いし、僕らはいつも一緒にいたんだ。
僕といえば君、君といえば僕。二人はセット、そんな周りの認識。なのに
「いや、俺一人で帰るから」
君は何て言ったんだろう。僕らは一緒だった、いつでも、一緒だったんだ。
「何で‥?」
「別に、あいつと帰ればいいだろ」
じくじく。いたい。
何で僕を見てくれないんだろう。何で一人で帰るの?僕とじゃ駄目なの?
頭の中をぐるぐる。君が、ぐるぐる。
じわ‥。泣きそう。昔の僕は泣き虫だったから。僕、きらわれたって、かなしかったから。
好きな人に、いきなり突き放されたとき、悲しくない人なんているだろうか。とても不安になるに違いない。だって、ほら、僕の中の君がバラバラになってく。信じていたものが、嘘だったかもしれない、そんな不安で。
「‥じゃあ」
まって。
一緒に、帰ろう‥
二度目の誘いは声にならなかった。一度断られた、きっとまた断られる。こわい。こわい‥―――
――ぱちり
「ん‥」
こわい‥何が?よく思い出せない。すごく悲しくて、悲しくて堪らなかった。
つう‥涙が頬を伝って枕に染み込む。ぼんやり天井を見上げた。
「‥たまごやき」
?たまごやき‥。ああ、そんな色だった。何の色だったか‥
「‥わっかんね」
暫く考えてみたが思い出せなかった。夢なんてそんなもんだ。起きたら、少しだけ跡を残して、消えてしまう。
「ふぁ‥ふ。んー卵焼き作るかー」
勿論甘いの!お砂糖入れて~‥
「‥甘いの、」
そういえば、君は‥甘い卵焼き、苦手だったなあ‥
(甘いの、おいしいよ?)
(ぱく‥もぐもぐ。‥げ、どこがだよ‥うえ‥)
(え~おいしいのに!)
(俺は美味しくない。塩味で作ってくれ、)
‥甘くないのも、作ろうかなあ。
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「初めまして、たまごやきくん」
「おい‥誰がたまごやきだ」
「え、だって‥」
たまごやきの色だよ、
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