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またもや(仮)´~`
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「‥ない」

少女は苛立たしげに呟いた。周りはガヤガヤと、生徒たちが下校し始めているようだ。ザアザア降る雨に、げっ今日雨降るなんて知らなかった。などという声も聞こえる。天気予報は、外れたのだろう。
里村弥生は勘のよい少女だった。飴玉を一つ手のひらで包み、右と左のどちらにあるか当てるというゲームなど、当たらなかった記憶がない。その話を聞いた青髪が、側で騒いでいたのが最近だ。
つまり、彼女は傘を持っていたはずなのだ。もっと言えば、2本。折り畳み傘は、先ほど友人に貸していた。自分の勘に確信をもたせた雨意によって。

「‥‥」
他クラスのほうにもない。落ち着いたブラウンの傘、特に思い入れもないが長く使っていた物だった。
これだけ探してもないのだ、きっと誰かに持っていかれたのだろう。どーゆー神経してやがる。彼女は、心の中で冷たく毒を吐いた。
雨は止まない。ザアザア。
彼女の心も晴れない。ザアザア。

暫くして、彼女は歩きだした。ザアザア。音が近くなる。彼女は、躊躇うことなく歩き続ける。ザアザア。雨が彼女を濡らす。茶色の髪を、制服を、空っぽの鞄を。
結局、勘など意味がなかったな。と彼女は思った。あの子の役に立てた、それだけだ。気に食わない奴にも、勝手に借りられてしまったようだが。

コツコツコツ
濡れたコンクリートを歩く。職員室で傘を借りるなんて面倒なことはしなかった。偶にはいいだろう。どうしようもない感情を、洗い流してもらうのも。
何だか、いつもの自分ではない気がした。こんなに濡れているんだ、少しくらい泣いてもバレないはずだ。
彼女は、俯いて、無表情を崩した。

久々に涙を流して、少し気持ちが軽くなった気がした。
ああ、そういえば。

(私の傘は、何処に)

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やよちゃんしか出せなかった。あとキャラ掴めてない、色々バラバラ(´・ω・`)

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