月初めにリセットです
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彼は空が好きだと言った。あの蒼に溶けてしまいたいほどに好きなんだ、と馬鹿みたいなことを口にしていた気がする。どうやって溶けんだよと尋ねると、空色の鳥になって飛ぶんだ。なんて笑いながら答えたんだ。
「東(あずま)ー。南来てんよー」
「あーいま行くっつっといて」
暑かったり寒かったり、よくわからない天気に振り回される近頃。角が少しずつ捲れてきた日誌の天気欄に『晴れ』とお世辞でも綺麗とは言えない字で書きなぐった。そうしてせっせと欄を埋めていくと、ふっと手元に影ができた。
「あずくんー遅い」
「わりい。もうちょい待って」
顔を上げるとムッとした南がいて、悪いなと思いつつ何を書こうかと思考を巡らせた。しかし、ぐるぐる考えても手を止めてしまう。本当に勘弁してほしい、英語は。
「担任が英語担当だからって日誌も英語って面倒くさそう」
「だよな…」
普段ならば、日直二人で日本語と英語担当に別れて書くのだが、もう一人のやつが帰ってしまったため一人で書くことになってしまった。日本語だけならまだしも、これを英語にするのも自分だと思うとどうにも悩んでしまう。
「あ。あずくん、晴れじゃなくてサニーだよ。」
「あ、まじだ」
「テンパってんね」
「んー…もうわかんねえ。英語めんどくせえ」
つーかなんであいつ帰ったんだよ!なんてどうしようもないことを考える。今日は南と家で新作ゲームをする約束だった。有名なRPG、ずっと前から楽しみにしていたのに。
「…手伝ったげよっか?」
「まじで」
「まじよ」
「英語?」
「いや日本語」
「んでだよ」
「あずくん英語頑張らないとやばいじゃん」
それには何も言えなくなる。仕方なしに、南に日本語文を頼むことにした。
「んーなになに。"今日はテストがありました"…なにこれ普通すぎー」
「普通でいんだよ」
「えー。先ずは、"今日は雲ひとつない空でした"でしょ」
「いやそれお前だけだろ」
「そんなことないよー。はい、書き直しね」ちっと思いながらも、消しゴムをかける。大体それさっきより英語にするの大変になってないか、とも思った。
「だっていっぱい書かないと行埋まらないしねー」
まあ、尤もだとも思った。
「終わったーうっしゃ!」
「わーいゲームー」
『Today,sky was not cloud...』こんな書き出しで始まった文がようやく終わると、二人して嬉しさを声で表した。英語があってるのかあってないのかはよくわからないけれど、ちまちま電子辞書で調べて完成させたそれに、ちょっとした達成感を感じた。
「俺職員室行くから、先玄関行っとけ」
「りょうかーい」
二人でガタガタと机と椅子を鳴らしたあと、教室を出た。空はほんのり橙色がかっていた。
気が付くと上を向いている彼奴は、もしかしたら空の住人だったりするんだろうか。何処かの姫君のように、帰るときが来るのだろうか。そんな馬鹿なことを考えながら、また今日も夕闇に溶けていく。
-----
もう書くのめんどくなってブチっちゃった。
最初シアンって言葉が浮かんで、飛び立つまではいいかなと思ったんだけど、姫君は何となくでつけた。あんま気に入ってない感じ。
内容は、空…ってことで、あの、前の二人を連れ戻して来たんですが…。どうやって呼んでたかも曖昧で覚えてなくて何となくで書きました。
空飛ぶ二人でしたね。結局書いてないけど、この後食べりゃいいんじゃあないかな。
最後の締めはなんかかぐや姫が浮かんで、偶然はまっただけ。題名の姫君にも当てはまったし。とても偶然でした。
おわり!
「東(あずま)ー。南来てんよー」
「あーいま行くっつっといて」
暑かったり寒かったり、よくわからない天気に振り回される近頃。角が少しずつ捲れてきた日誌の天気欄に『晴れ』とお世辞でも綺麗とは言えない字で書きなぐった。そうしてせっせと欄を埋めていくと、ふっと手元に影ができた。
「あずくんー遅い」
「わりい。もうちょい待って」
顔を上げるとムッとした南がいて、悪いなと思いつつ何を書こうかと思考を巡らせた。しかし、ぐるぐる考えても手を止めてしまう。本当に勘弁してほしい、英語は。
「担任が英語担当だからって日誌も英語って面倒くさそう」
「だよな…」
普段ならば、日直二人で日本語と英語担当に別れて書くのだが、もう一人のやつが帰ってしまったため一人で書くことになってしまった。日本語だけならまだしも、これを英語にするのも自分だと思うとどうにも悩んでしまう。
「あ。あずくん、晴れじゃなくてサニーだよ。」
「あ、まじだ」
「テンパってんね」
「んー…もうわかんねえ。英語めんどくせえ」
つーかなんであいつ帰ったんだよ!なんてどうしようもないことを考える。今日は南と家で新作ゲームをする約束だった。有名なRPG、ずっと前から楽しみにしていたのに。
「…手伝ったげよっか?」
「まじで」
「まじよ」
「英語?」
「いや日本語」
「んでだよ」
「あずくん英語頑張らないとやばいじゃん」
それには何も言えなくなる。仕方なしに、南に日本語文を頼むことにした。
「んーなになに。"今日はテストがありました"…なにこれ普通すぎー」
「普通でいんだよ」
「えー。先ずは、"今日は雲ひとつない空でした"でしょ」
「いやそれお前だけだろ」
「そんなことないよー。はい、書き直しね」ちっと思いながらも、消しゴムをかける。大体それさっきより英語にするの大変になってないか、とも思った。
「だっていっぱい書かないと行埋まらないしねー」
まあ、尤もだとも思った。
「終わったーうっしゃ!」
「わーいゲームー」
『Today,sky was not cloud...』こんな書き出しで始まった文がようやく終わると、二人して嬉しさを声で表した。英語があってるのかあってないのかはよくわからないけれど、ちまちま電子辞書で調べて完成させたそれに、ちょっとした達成感を感じた。
「俺職員室行くから、先玄関行っとけ」
「りょうかーい」
二人でガタガタと机と椅子を鳴らしたあと、教室を出た。空はほんのり橙色がかっていた。
気が付くと上を向いている彼奴は、もしかしたら空の住人だったりするんだろうか。何処かの姫君のように、帰るときが来るのだろうか。そんな馬鹿なことを考えながら、また今日も夕闇に溶けていく。
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もう書くのめんどくなってブチっちゃった。
最初シアンって言葉が浮かんで、飛び立つまではいいかなと思ったんだけど、姫君は何となくでつけた。あんま気に入ってない感じ。
内容は、空…ってことで、あの、前の二人を連れ戻して来たんですが…。どうやって呼んでたかも曖昧で覚えてなくて何となくで書きました。
空飛ぶ二人でしたね。結局書いてないけど、この後食べりゃいいんじゃあないかな。
最後の締めはなんかかぐや姫が浮かんで、偶然はまっただけ。題名の姫君にも当てはまったし。とても偶然でした。
おわり!
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