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「花のような微笑みってどんなだよ」
突然小さいのが呟いた。
「…」
「花のようなって何?大体花はどれを指してるんだっての」
続けて話した後、ちらりと金髪を見た。
どうやらこの話題に乗ってほしいようだ。
「…」
「先輩は、どう思いますかー?」
答えを待つのにじれたようで、少し嫌みっぽく笑顔で尋ねられた。
「…まぁ、そういう笑顔じゃねぇだろうな」
「うっせえ。じゃあお前やってみろよ」
さっきとは随分異なる態度で命令された。
『花のような微笑み』がそんなにも気になるのか。
少し考えた後、目の前の花を見つめた。

ふわり

かわいい花だと思った。
『花のような微笑み』というのは、主にこういうやつを指すのではないか。
「…俺は、こいつらを見ていて感じるものと、その『花のような微笑み』ってのを見て感じるものが似てるんじゃないかと思う」
一息吐いて、視線を戻す。
「だから、そんな感じの比喩なんじゃないか?」
本当は、擬人法だとか、もっと正式なものがあるかもしれないが自分なりに答えを出してみた。

「…っ」

だだだっ

「…は?」
彼奴は、それを聞いた後、何処かへ行ってしまった。
「何だあいつ」
よく分からないやつだ、とまた花を見た。
自然と頬が緩む。

(あいつも、あの女の前じゃ、偶にこんな顔してんな)
そんなことをふと、思い出した。



 *****

(わ、わ、やばい)
あの花馬鹿いつも全然笑わない癖に、花の前だと違うから。
なんか調子狂う。

「故意的じゃなくて、自然に微笑みやがったし…」
やってみろと言ったのを、軽く受け流したようで、実際にやっている。
恥ずかしい奴、だなんて茶化すこともできない。
圧倒されるというか、ふわりと花が舞ったような、って!
(いやいやいや何これじゃ俺が恥ずかしい奴だほんと)
無性に照れて一人しゃがみ込む。顔、赤くない、はず。
「あー」
ただ、あれが、『花のような微笑み』だと妙に確信していた。


(きっと、花をとても好いているやつがそれを愛でるように微笑むのを、花のような微笑みって言うんだ)

僕は、頭の隅っこで、少し冷静にそんな答えを出した。

-----
文字難しい。無茶苦茶になってますうひゃー
花のような微笑みって、どんなのだと思いますか?

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