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月初めにリセットです
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ぽかぽかと暖かい春の海辺で、小さな歌声がふわふわと漂っていた。海と言えば夏だろう、と誰もが思っていそうだが、この小さな男はこの心地良い陽を浴びながらここらを散歩するのが好きだった。
「迷子の迷子の子猫ちゃん~」
そして、歩きながらいつも歌っている。一人、誰に聴いてもらうでもなく好きな歌を自由に歌うのが彼だった。最近流行りのシャカシャカした歌より、ゆったりした、子供達が歌うようなものを好んでいた。
「あなたのお家はどこですか~。ん?」
一メートル程進んだところで、海にぷかぷか浮いている肌色を見つけた。人間は春にも泳ぐんだったか、と少し考えたが今はまだ季節が変わったばかりで、どうにもおかしいとそれをジッと見つめた。
溺れてるとか‥?と言うかあれは完全に意識がなさそう。
そこで彼は考えた。もし可愛い女の子だったら、俺が助けたら王子様じゃん!と。よしそうとなったら早く助けねばと、首に掛かった羽根飾りを手に彼はニッと口角をあげた。

彼は冷たい海をなめていた。ガクガクと震えながら、隣の女の子?を見る。思った通りの可愛い女の子であったのだが、可愛い女の子?であった。なぜなら、足が、ナイ。しかし、ぎゃぁあユーレー!!なんてこともなく、そこにはキラキラと水をはじくウロコが。
そう、所謂人魚だった。そんなおとぎ話あるわけないなんて人間は言いそうだが、彼らはいるのだ。俺たちがいるように。
「ん‥」
ぱちぱち、彼女が目を覚ましたとき、彼は背を向けて電話をしていた。話が終わり、目が合うとニコッと笑う。王子様はスマイルだろ。
「目ぇ覚めた?なんかさー浮かんでたから‥」
救出して王子様しようとしてました、は呑み込んだ。ちょっと童話とか憧れちゃうおれ。
「あ、れ‥え?!ちっちゃいのが喋って‥」
「あっ俺アイトってゆーの。ちっちゃいのは小人なんで」
人魚さんはなんてーのー?とウロコをペタペタ触りながら聞く。本当はお腹とかほっぺたとかぷにぷにしたいなんて願望は流石に控えておく。なぜなら今は王子様だから。(いつもならしてるとかそんなこともないとおも、う!)
「ナツです‥えっと、人魚です」
「なっちゃんかー子猫のなっちゃん~」

ここまで打って寝てた
そして何故5時台‥よく目が覚める‥

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