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月初めにリセットです
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「花のような微笑みってどんなだよ」
突然小さいのが呟いた。
「…」
「花のようなって何?大体花はどれを指してるんだっての」
続けて話した後、ちらりと金髪を見た。
どうやらこの話題に乗ってほしいようだ。
「…」
「先輩は、どう思いますかー?」
答えを待つのにじれたようで、少し嫌みっぽく笑顔で尋ねられた。
「…まぁ、そういう笑顔じゃねぇだろうな」
「うっせえ。じゃあお前やってみろよ」
さっきとは随分異なる態度で命令された。
『花のような微笑み』がそんなにも気になるのか。
少し考えた後、目の前の花を見つめた。

ふわり

かわいい花だと思った。
『花のような微笑み』というのは、主にこういうやつを指すのではないか。
「…俺は、こいつらを見ていて感じるものと、その『花のような微笑み』ってのを見て感じるものが似てるんじゃないかと思う」
一息吐いて、視線を戻す。
「だから、そんな感じの比喩なんじゃないか?」
本当は、擬人法だとか、もっと正式なものがあるかもしれないが自分なりに答えを出してみた。

「…っ」

だだだっ

「…は?」
彼奴は、それを聞いた後、何処かへ行ってしまった。
「何だあいつ」
よく分からないやつだ、とまた花を見た。
自然と頬が緩む。

(あいつも、あの女の前じゃ、偶にこんな顔してんな)
そんなことをふと、思い出した。

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『アキさんは、朝食は洋食派ですか?和食派ですか?』


「ふあ‥」
「ゆん、おはよ。なんか眠そうだな」
「天ちゃん、おはよう。ん‥眠い」

おはようございます、まだ寝足りない裕太(ゆんた)です。
少ない睡眠でも学校はあります。そんなわけで、親友の天ちゃんこと天里(あまり)くんと登校中です。
「お前が寝不足なんて珍しいなー」
「うん‥つい夜更かししちゃった。あはは」
なんて、ずっとメールの文で悩んでたんだけど。
「ちゃんと寝ないと身体に良くないからな。寝ろよ!」
「んー天ちゃんやさしー」
「あったり前だろー」
そう言いながら、頭をぐしゃぐしゃにされた。天ちゃんかっこいーなー
凄いイケメンというわけではなく、笑った顔とか、運動出来たりとか。うんうん、これはモテモテだね。

「あーゆん、そういえばアキさんとやらはどうなった」
「えっ」
「えっ?」
びびびびっくりした急にアキさんの話題で。
「あっとえっと、良好です!」
「どうしたお前‥」
「あ、いやその偶にメールしてる位、デス」
「‥へえ」
‥うん、頻繁にしてるわけじゃないもん。たぶん。
チラッとポケットを見ると、

チカチカ

「あっ」
「ん?」
素早く携帯を開

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ごろんと寝転がって、天井を見る。電気の眩しさに目を細めた後、段々と眠気が襲ってきて目を閉じた。
一人暮らしでそんなにお金がない僕には、寒い冬に暖をとる方法があまりない。特別寒がりというわけではないけれど、今日は冷えるなぁと毛布にくるまった。

「いて」
もぞ、と動いたら親指の爪の下らへんでチリという痛みを感じた。ほんの少しの痛みだったけど、毛布から顔を出して左手を光に翳してみた。
(ささくれ‥)
見てみると、皮膚が小さくささくれ立っていた。ぼんやりと見つめながら、少しずつそれを捲ってみた。
ささくれって、気付くと気になってしまうものだと思う。大して痛くもないくせに、存在を忘れさせない。
僕は、チリチリと痛みを感じながら捲っていった。
すると、所々に赤が見えた。そこを人差し指で撫でると、少しかさついた感じだった。全部がきれいに取れないのを、不満に思った。
さっきは電気も消さずに寝てしまおうなんて考えていたのに、今はささくれに夢中だ。どうでもいいのに、気になって仕方がない。なんかムカつく、と思いながら、ごろんと俯せになった。
どうでもいいけれど、寝るときは仰向けなのに起きるといつも俯せだ。寝相が悪いんだろうか、なんて思っても誰も見てる奴がいないのだから分かりやしない。
シーンとした部屋に、時計の針がよく響く。
紅姉に会いたい。縞でもいいや。なんか、ここはあまり好きじゃない。
のそのそと起き上がった。親指はチリチリ。部屋はひんやり。
目を擦りつつ、時間を確認する。18時、何とも微妙な時間だ。どうするかな、なんて思いながらまた毛布にくるまる。
小さく欠伸を一つ。
よし決めた。陽のとこ行こ。
花屋に花を買いに行く、そんな理由でいい。‥冷やかしだけど。
しかし冬に花って変な感じだよなぁと思いつつ、マフラーを巻く。財布と鍵を持って家を出た。
白い息を吐きながら、頭にはクリスマスカラーのポインセチアを思い浮かべていた。
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何だかんだで寂しい部屋に彩りが欲しいなあなんて思っている。(買っちゃう気がする)
陽芳の気分だったんですがなんとも。
寧ろささくれがただ気になっただけというか、
途中でささくれどっかいってますね。
何だかんだでどうでもいいアイツです
ポインセチア可愛いですよね。えへへ(´ω`*)

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見方を変えれば全てが色付く

「よーうー」
「なに」
「‥何でもない」

時は変化を生み出す
俺達も、いつの間にか呑み込まれて

あの日の蝉の鳴き声と
君と僕との関係は

「あーまじ数学意味不明」
「勉強不足」
「わっヒドい!俺めっちゃ真面目にやってんじゃん!」

変わった。やっぱ変わった か

「芹沢見た目から勉強ダメそう」
「ちょ、それは偏見だろー?」

呼び方とか。身長も声も、違う

「あー先帰る。また明日」
「おーまたなー」

違う。
見ない振りが出来ない。
認めたくない、認めざるを得ない

「はぁ‥」

さみー。一人、誰も居ない教室で溜息を吐いた
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考え、感じることなんて
毎日変わるから、毎日悩んで、毎日溜息。
心は落ち着きません。喜んで、凹んで

さむいさむい
日記整理しようとしたら編集画面いけなかった件。
PC重い YO!
また次回‥ふへあ



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と泣いた。

俺がもっとかっこよかったら、
運動が出来て、勉強も出来るような人間だったら、と
俺が俺でなくなってしまうそれになってでも
手に入れたい、いや幸せにしたいと思う人だった。

いつもと変わらぬ汚い部屋。
雑音を嫌う男は、静寂に包まれて
叶わぬ恋に涙した。
-----
謎。

もいっちょ
-----
「ホワイトキック!」
「はあ?」
「白けたっつー意味だよ!」
「いやお前、なっにそれ‥ぶはっ」

ばかなあいつと。

あいつはばかだった。
最近では'ばか'とは悪い意味では使わなくなった世の中
つまり、ばかなところがかわいいというやつだ。
けれどそれは内面のことであり、外見は中の上。一応はかっこいいの部類だ
そういう奴は大抵モテるんだぜ。まあ、手が届くイケメンってやつだな
あ。ついでに言うと、俺は中の中。世の中にぼんやりと漂っている人間だ。
当たり障りの無いような受け答えをモットーに生きてる俺。
正直モテるやつはちょっとムカつく俺だけど。
あいつは何故かわからないが、

「なあ、今お前すっげえホワイトキックだったって」
「ふはっ‥いや、お前だろ逆に。ホワイト、キックてっ‥」

そんな俺と連みたいらしい。

最初は面倒だと思った俺も、何だかんだでばかなあいつと居んのが
楽しくなってしまったわけ、ですよ。
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ホワイトキックのことしか考えてなかった
いつかのネタになればいい‥な
平凡いいなーと思った

いつも書きながら流れ決まるから謎。
辞書使ってないから言葉間違ってるかも
お腹空いた寝る
寝ようと思ったのに泣きそうになってシリアスいきたくなった‥
そしてギャグ案をメモるという。紙に書けよー
やばい今日模試だったおやすみなさあ

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暖かいものが恋しくなるわけで。

「よーうー」

寒い寒いと駆け寄ると、ゆっくりとこちらを振り返った金髪。まさかまさかでしたよ、何があったんだと問いつめた再会の日を思い出す。

「うーさっみー。まじ寒いな、いっしょ帰ろーぜ」

俺が追いつくと、また家に向かって歩きだした。口数が減った彼を、どうしても昔と比較してしまう。

「‥相変わらず寒いの苦手なんだな」

「!あーうん、ほんと俺も冬は冬眠したいくらい。」

でもそしたらお餅食べれないな~とか呟いてたら、少し笑われた。

「いやいや砂糖醤油の美味さは半端ないっすよ」

「俺はきな粉のが好きだけどな」

心の中で思う。知ってる、全部知ってる。俺が寒いの苦手なのも、好きな食べ物だって。

「へへ」

変わらないものが嬉しくて、笑ってしまった。時が経って離れても、変わらなかったそれ。
陽は少し不思議そうにこちらを見たけど、同じように笑ってくれた気がした。

「さぁみいー」

口からは何度もそんな言葉が出るのに、心は何だかあったかかった。

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強制終了。あうー
湊は寒がりでしたね。チャラいんですかねと迷子
創作したい

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小さくて、泣き虫で幼い彼奴はもう居なかった。

「親父」
「ん、どうしたー」
秋だった。段々暑さが消えていき、鈴虫が鳴き始める秋だった。
"いつも通り"とは違う一日を過ごし、帰宅したところで親父に話しかけた。
「涼しくなったな」
そう言った親父は縁側に俺を招き、二人で座りかけた。

暑かった夏が過ぎ、俺の好きな向日葵の花も枯れた。秋は秋桜が咲くんだ。とても可愛い花だけど、小さな太陽に少し未練があって、庭から目を離した。
「向日葵、枯れた」
「あぁ‥元気に育って、精一杯生きたさ」
親父は庭を見つめてた。目を細めて、花たちを見ていた。俺は、下を向いて言った。
「近所に、転校生が来た」
「あ~この間引っ越してきた子ね」
「ん、家、近い」
少しずつ、話した。まだ頭の中で纏まっていない。けれど、吐き出さないと潰れてしまいそうな、重い荷物を抱えている気分だった。
「‥今日、湊が3人で帰ろうって」
小さな声で呟いた。親父は黙って聞いていた。
「‥なんか、よくわかんねぇけど嫌だった。か、ら‥1人で帰ってきた」
―3人なら一緒帰んねぇ。
そう言った後の彼奴の反応は覚えてない。別に転校生が嫌いなわけじゃない。けれど、ぼんやりと心が曇っていったんだ。
「そうかぁ」
親父はそう言って、俺の頭を撫でた。くしゃくしゃ、とするのではなく、上から下へ整えるように。
「難しいよなぁ。もやもや、ちりちり、ぎゅうって」
「ぎゅう?」
「うん、心臓が締め付けられるような」
へぇ。適当に相槌をうった。心臓、ぎゅうってするんだ。本当に締め付けられたわけじゃないのに。
「ぎゅうって、痛い?」
「痛いよ、凄く苦しくて、僕も泣いちゃうくらい」
そんなに痛いのか、と少し怖くなった。

「んー陽くんは、どうするの」
どうしたいの、じゃなかったから返答に困った。どうするんだろう、俺。
「‥湊と帰りたい。でも、3人は嫌だから1人で帰る」
3人だったら帰らないとか言っちゃったしな。
「そうかぁ‥そっか」
今度は、くしゃくしゃってした。

庭を見た。
太陽は枯れてしまった。
俺の中でも、何かが枯れた気がした。


(多分、あの日に、糸は切れた)

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「一緒に帰ろう」

そんな言葉は必要なかった。家が近いし、僕らはいつも一緒にいたんだ。
僕といえば君、君といえば僕。二人はセット、そんな周りの認識。なのに

「いや、俺一人で帰るから」

君は何て言ったんだろう。僕らは一緒だった、いつでも、一緒だったんだ。

「何で‥?」

「別に、あいつと帰ればいいだろ」

じくじく。いたい。
何で僕を見てくれないんだろう。何で一人で帰るの?僕とじゃ駄目なの?
頭の中をぐるぐる。君が、ぐるぐる。
じわ‥。泣きそう。昔の僕は泣き虫だったから。僕、きらわれたって、かなしかったから。
好きな人に、いきなり突き放されたとき、悲しくない人なんているだろうか。とても不安になるに違いない。だって、ほら、僕の中の君がバラバラになってく。信じていたものが、嘘だったかもしれない、そんな不安で。

「‥じゃあ」

まって。
一緒に、帰ろう‥

二度目の誘いは声にならなかった。一度断られた、きっとまた断られる。こわい。こわい‥―――



――ぱちり

「ん‥」

こわい‥何が?よく思い出せない。すごく悲しくて、悲しくて堪らなかった。
つう‥涙が頬を伝って枕に染み込む。ぼんやり天井を見上げた。

「‥たまごやき」

?たまごやき‥。ああ、そんな色だった。何の色だったか‥

「‥わっかんね」

暫く考えてみたが思い出せなかった。夢なんてそんなもんだ。起きたら、少しだけ跡を残して、消えてしまう。

「ふぁ‥ふ。んー卵焼き作るかー」

勿論甘いの!お砂糖入れて~‥

「‥甘いの、」

そういえば、君は‥甘い卵焼き、苦手だったなあ‥

(甘いの、おいしいよ?)

(ぱく‥もぐもぐ。‥げ、どこがだよ‥うえ‥)

(え~おいしいのに!)

(俺は美味しくない。塩味で作ってくれ、)

‥甘くないのも、作ろうかなあ。

-----
「初めまして、たまごやきくん」

「おい‥誰がたまごやきだ」

「え、だって‥」

たまごやきの色だよ、

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またもや(仮)´~`
-----
「‥ない」

少女は苛立たしげに呟いた。周りはガヤガヤと、生徒たちが下校し始めているようだ。ザアザア降る雨に、げっ今日雨降るなんて知らなかった。などという声も聞こえる。天気予報は、外れたのだろう。
里村弥生は勘のよい少女だった。飴玉を一つ手のひらで包み、右と左のどちらにあるか当てるというゲームなど、当たらなかった記憶がない。その話を聞いた青髪が、側で騒いでいたのが最近だ。
つまり、彼女は傘を持っていたはずなのだ。もっと言えば、2本。折り畳み傘は、先ほど友人に貸していた。自分の勘に確信をもたせた雨意によって。

「‥‥」
他クラスのほうにもない。落ち着いたブラウンの傘、特に思い入れもないが長く使っていた物だった。
これだけ探してもないのだ、きっと誰かに持っていかれたのだろう。どーゆー神経してやがる。彼女は、心の中で冷たく毒を吐いた。
雨は止まない。ザアザア。
彼女の心も晴れない。ザアザア。

暫くして、彼女は歩きだした。ザアザア。音が近くなる。彼女は、躊躇うことなく歩き続ける。ザアザア。雨が彼女を濡らす。茶色の髪を、制服を、空っぽの鞄を。
結局、勘など意味がなかったな。と彼女は思った。あの子の役に立てた、それだけだ。気に食わない奴にも、勝手に借りられてしまったようだが。

コツコツコツ
濡れたコンクリートを歩く。職員室で傘を借りるなんて面倒なことはしなかった。偶にはいいだろう。どうしようもない感情を、洗い流してもらうのも。
何だか、いつもの自分ではない気がした。こんなに濡れているんだ、少しくらい泣いてもバレないはずだ。
彼女は、俯いて、無表情を崩した。

久々に涙を流して、少し気持ちが軽くなった気がした。
ああ、そういえば。

(私の傘は、何処に)

-----
やよちゃんしか出せなかった。あとキャラ掴めてない、色々バラバラ(´・ω・`)

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寝なきゃだよ´~`
-----
パカッ

カチカチカチ

じぃ‥


今日こそは、とドキドキしながらゆっくりボタンを押す。
3を3回‥カチ、カチカチ。
2を2回‥カチカチ。
4を4回‥カチカチカチ、カチ。
3を3回‥カチ、カチ‥‥

「あーー駄目だ!!」

あと1回が押せない。押したってまだ送信されないけど、もしかしたらもしかしたら送信しちゃうかもじゃん。こわい。宛名入れてないけど(念には念を!)

「うぐうう‥」

もっかい携帯を睨む。携帯は悪くない。いやちょっとボタンが固いのが気に食わなかったりする、指痛くなるもん。
しかし打てないのは僕が意気地なしだからだ。う、だってこわいじゃん。

ゴロゴロゴロゴロ

今日も携帯とお友達。友達が少ないのは自覚している。というか、幼いときから一緒にいる親友くらい。あとは――

「‥アキさん寝てるかなぁ」

彼がどんな生活をしているのか、僕は何となくしか知らない。どんな声で、どんな風に笑うのかも。

「‥うーもうちょっと考えよ‥」

カチカチカチ。
ボタンを押す。頭をフル回転させ、言葉を繋げる。時間はもう5時を過ぎたところ。僕はそんなに頭が良いわけじゃないから、とても時間がかかる‥(アレも駄目だコレも駄目だってしてるのもあるけど‥)

「ふぁ‥出来た」

お腹空いた。パン食べようかな‥。アキさん朝食は和食かな?洋食?‥今度聞いてみよう‥‥

すう‥

萩/原裕/太、15歳。憧れの人がいます。
(今日遅刻しちゃうかな‥)
-----
寝ます´~`名前は(仮)!

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「わっかんねえー!」

「湊ってバッカだよなー」←小声

「ほーちゃんヒドい!てか皆が出来すぎるんだろー俺は平均的な学力ー…のはず」

「…ううん。どうですかねー…」

「…もう少し努力が必要な気がする」

「皆ひでえー…俺泣いちゃうよ…」

「まあまあ。一緒に頑張りましょうね」

「わかんなかったら、わかるまで教えてやるから」

「僕も手伝うよー」

「有難うー!って、ほーちゃんまだ1年じゃん」

「んーでも少しならわかるよ。紅姉と勉強してるし」

「ええー…俺わかんないのに…」

「芳くんかわいいね~」

「ありがと~」

「あれ何か俺お邪魔な感じ?!」

「…芹沢さっきから騒がしい。勉強してんじゃなかったのか?」

「陽まで…。うう、これ教えて下さい…」

「あーこれは…」


にちじょー!(湊くんは今日も元気だよ!)



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圭樹の独特な服のセンスってゆのは、ダサい的な意味?とか思って
多分地味そうな服になったんだろうと思う。

髪の話。

「アシ/メベ/リーショート…なんつーか、まぁ、そうだよな…」

蒸し暑い、ジメジメした日本の夏。「見てて暑苦しい。いい加減に切れ」と言われ、のびた髪をバッサリ切った。
正直こんなに短くするつもりはなかった。ただ、店員さんに言われた言葉につい乗っかってしまったのだ。

「だってさぁ…なんか美味しそうな感じがして…」

頭に思い浮かべるのは、真っ白でふわふわな生クリーム。しつこくない甘さのそれが、スポンジに丁寧に塗られていく。そうして出来た台に、絞り出されていく白。赤いイチゴをのせれば、ほらショートケーキの出来上がり。

「……~っ!」

あー食べたくて堪らない!
そうして彼は、バイト先まで走って向かったのだった。

(おじさんショートケーキワンホール!!)

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陽と湊の夏休み。小学生。
多分これで終わり。
思わず長くなってる…あれ、もうこんな時間∑(゚ω゚)

↓下の続き

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じりじりと、肌が焼けるような暑い夏の日だった。蝉たちが、短い間に必死に命を繋ごうと鳴いていた。
その声を聴きながら、俺は友達の家へ向かっていた。
歩いても走っても、すぐに着く距離。それでも、いつも走ってしまうのは早くあいつに会いたいから。
しかし、着いたときに見たあいつは、今日の約束を楽しみに待っていたような顔ではなく、地面にしゃがみ込んで泣いていたんだ。

「あ…よ、くっ…うっううっ…」
「…どうしたんだよ」
「あ、の…せみ、がっ…ひくっ…」
「せみ…?」

今日は虫取りへ行く約束だった。湊も楽しみにしていたはずだ。俺も網を持ってここまで走ってきたんだ。…それが関係しているのか?

湊が泣き止むのを、暫く待っていた。軽く背中をさすってやり、少し落ち着いてきたとき、彼は顔を上げた。しかし、直ぐにまた悲しそうな表情で地面を見つめた。俺は彼と同じ様に目線を下に落とす。すると、そこには透明のしわくちゃな羽をもつ――きっと殻を出たばかりなのだろう――小さな蝉がいた。

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